イスラエル料理店シャマイム
西武新宿線江古田駅から徒歩3分の位置にあるイスラエル料理シャマイム。ヘブライ語で青空という意味だそうだ。看板のみをパッと見ると小さな宗教団体感が否めないのは私だけだろうか。
当店の掲載記事がズラーっと飾られた階段を登って水色のドアを開けると
店長厳選のイスラエル音楽がガンガンかけられたなんとも賑やかな店内。水色を推しすぎてるような気も若干したが、趣味の良い雑貨や絵画と上手い具合に調和している。個人的には、自身の席の目の前に掛けられていたBeatlesのアルバムジャケット『Abbey Road』をオマージュした、4人のラビが横断歩道を渡る絵に心惹かれた。
早速頼んだのは大好きな黒ビール。味は結構爽やか。
そして頼んだのはファラフェルセット。ファラフェルとは写真の右下にある黒い団子状のもの。肉は一切使っていないのだが、結構美味しい。というかすごい美味しい。材料は忘れてしまったが、コリアンダーかなんかが使われていた気がする。
右上のサラダは白いピタパンに挟んで食すのだが、トマトの程よい酸味とオリーブ油(?)がかけられたキャベツがフカフカの少し甘いパンに包まれると、野菜嫌いをも唸らせる一品となる。自分ひょっとしたらヴィーガンになれるのではないか、なんて調子に乗ってしまう。(もちろん無理である。)
さて、左上の白いペーストは一体なんなのか気になる読者もいるのではないだろうか。実はこれ、ゴマなのである。ゴマってこんなに優しい甘さを持ってたんだ・・・と思わず自己コスモに入ってしまいそうなほど新鮮なゴマの味わい方を学んだ。食パンにもきっと合うだろう。
右真ん中にちょこっと写っているのはスパイスの効いたペーストである。油断してかかると結構ピリリときた。人生、油断は禁物だね。
なんでこれほどまでにやる気のない文章が書けるのか、なぜなら当店を訪れてからすでに二週間以上は経過しているからである。そりゃーいくら若いからってね、覚えていないわ二週間前に感じたものなんて。でも本当に良いお店だったからまたぜひ行きたいってことは直感してる今日この頃。
いやー、それにしたって書くならもっと良い文章を熱意を持って書きたい。ということで次に備えて寝ます。
アディオス。
昨年のスロバキア
モルダヴを聴きながら
クラクフにて
今年の9月にクラクフ行ってきました。
アウシュビッツ強制収容所から1番近い都市、ポーランドのクラクフではカトリックの豪奢な教会や活気ある街並みよりも少し外れた地域にあるユダヤ人街に心を奪われてしまいました。
14世紀以降、ユダヤ人街として発展してきたこの街は第二次世界大戦時にはかの有名な映画「シンドラーのリスト」の舞台でもあります。そのような重厚に積み重ねられてきた歴史を抱えるクラクフのユダヤ人街は、やはり隣の賑やかなカトリック教会が勢力を占める地区とはちょっと違った雰囲気を醸し出していました。
質素で簡素な作りのシナゴーグ、ユダヤ文化の音楽を流す地下に造られた本屋 そして街の一角にあった ユダヤ人への迫害がこの地で確かに行われていたことを示す石像。しかしそれらの環境とは反を成すように明るく気さくな人々。
隣のカトリック街ともアンバランス、当地区の中でも人と環境がお互いに相反し合うクラクフのユダヤ人街。だけど何故か居心地が良い。
本や画面からは学び感じることのできないものを体験させてくれる人類(それとも哺乳類?)が発見した素晴らしい運動、「散歩」はこうした不協和音のような街にこそ最適の行為ではないでしょーか。何故なら私は机上の勉強では良くも悪くも均整の取れたものしか学び得ないと信じてやまないからです。
というわけで、その凸凹感にちょっとほくそ笑んでしまう街クラクフに皆さんぜひ訪れてみてはどうでしょーか。 いじょーう。(クラクフ観光課の回し者ではありません)